次期学習指導要領で教科化される小学校「外国語科」に先駆けて、企業と連携してオンライン英会話による授業に取り組んでいる自治体があるようです。
佐賀県上峰町は、同小学校の5、6年生を対象に、2015年度から英会話事業を行う企業に業務委託して、外国語活動の中でオンライン英会話を年間20時間導入しました。
児童らは授業の後半に20分程度、授業で習った内容のアウトプットを目的に、フィリピン人講師とのマンツーマンのオンライン英会話に取り組みました。
その結果、これまで1人当たりほとんどなかった発話量が15分に拡大しました。また、18年度実施のアンケートでは、英語を使って外国人と1人で話すことが「できる」「だいたいできる」という児童が17%から62%に増加しました。その一方で、外国人と話すときに「とても緊張する」「少し緊張する」割合は84%から35%に減少するなど成果がみられたそうです。つまり、英語を話すことに対してポジティブな変化が生まれ、児童たちも自信がついたのです。
また、18年度に佐賀県が実施した学習状況調査では、中学生の英語の成績が同町は県平均を上回っていました。意識だけではなく、実際に成績向上にも繋がったということです。
英語は言語です。アウトプットをどれだけできるかで、定着が大きく変わってきます。何より英語を使うことに関して積極的になれます。このようなアウトプットの機会が身近にあると良いですよね。
近頃は英語や他文化に触れることができるイベント等が各地で行われています。実際に海外での短期語学研修に参加した生徒さんもいるようですね。長期休暇を活用して、そういったものに参加してみるのも良いかもしれませんね。