付喪神とお勉強



私たちの暮らす日本には、付喪神と呼ばれる概念があります。
長い年月を経た道具には、いつしか意思や神様が宿るというあれです。

物持ちが良いというのは、素晴らしいことです。
環境への配慮という側面からも、経済的な面からも、はたまた人格や性格の面においても
心優しい人間性を育むことに一役買ってくれることでしょう。

さて、実は勉強面の成績についても、物持ちの良さは意外と重要だったりします。
なぜなら、私たち人間というのは案外単純なもの。
周囲のモノによってモチベーションを大きく左右されてしまうのです。
キレイなノート、お気に入りのシャーペン、好きなキャラクターの消しゴム......
ちょっとした工夫で「まあ、がんばるかな♪」という気持ちになれます。

なかなか勉強をやる気になれないなー、というとき。
もしかしたら、ものを大切にしていないせいで付喪神が怒っていることが原因かもしれません。

カバンの中はどうですか?プリント類がぐっちゃぐちゃに入ってはいませんか?

筆箱の中はどうですか?消しカスだらけ、折れたシャーペンや鉛筆の芯がそのまま、
真っ黒にくすんだ消しゴムがバラバラになって......なーんてことにはなっていませんよね?

無くし物が多いという方、
もしかしたらモノのほうがあなたを見限って去ってしまっているのかもしれません......。

私達人間はポリス的な生き物なので、何事に取り組むにもチームプレイが最善の選択です。
まずは物を大事にして、付喪神たちを味方につけましょう。
支えてくれる存在が多ければ多いほど、我々は精一杯頑張れるのです。